純ニッケル

先日より純ニッケルを加工しております。

もう泣きそうなくらいにうまく加工いきませんでした。

決して硬くはないんですが工具が全部いかれてしまいました。

加工者のフライスチームに話を色々聞いていると

「材料自体は硬すぎることはないんだけども、加工中にクレーターみたいな状態で(ボロッと)切粉が落ちる。その時に刃物が負けて欠損を起こす」的な。。。。

感覚的には石みたいな?そういうイメージなんでしょうか。とにかくトラブル続きでして。

6面加工時にフェイスミル加工中ブラザーのBT30が止まりそうになるしw

M8のタップ貫通加工でタップ7本くらい折ったり

M16の下穴加工のドリルも折ったり

住友さんのSUMIドリルを今回のニッケル用に新調したんですがワーク2個目でお釈迦にしたり。。。3万円が5分くらいでゴミに変わりました(笑)

高圧クーラントでもワーク素材にキチンとチップ/切削条件合わせても切粉が塊で刃先に落ちてくるとどうにもこうにもならないんでしょうか。。。

工具代が湯水のごとく飛んでいく(笑)

結果としてM8は口先だけタップ加工後、手でタップ仕上げ加工。

M16は弊社初のプラネットカッターで加工。

もうね、これもブラザーのBT30のホルダーが唸る軋むw

「しゃんがやがやsだあsdfぁふぁふじこ・・・」

的な轟音?で加工しておりました。

そんな音でもM16のプラネットカッターは全数成功。

結構ネジもキレイだし。

凄いですね、工具の勝利!

OSG凄い!

とか言いながらニッケルの加工も終盤です。

はぁ、疲れるw

結局、工具数十万散財しましたよ。。。

難削材のノウハウって工具なんですかねぇ。

ちょっと工具代高すぎて落ち込んでる八尾市で純ニッケルの加工ができる株式会社テラダです(笑)


「純ニッケル」への4件のフィードバック

  1. 純ニッケルやインコネルなどの熱伝導率が悪くて粘りのある材料をフライスするときはとりあえずミスミ等の激安超硬の出現により、文鎮代わりに使われていたハイス工具を使って
    います。
    熱伝導率が悪くて切削速度を上げられないから超硬を使う意味が無いですので、あとお釈迦にしても工具代が安いので色々試せます!
    あと切削油もできれば油、無理なら耐熱合金用を使った方が良い結果がえられたことがおおいです。

    1. いつも最高級のコメントありがとうございます!
      なるほどハイス工具ですか、確かに回転数上げれないですもんね。。。
      切削油も大事な箇所なんですねこれも覚えておきます。

      今回、m16はプラネットで行きましたがm8はタップで加工しました。なんですがこれまためっちゃ苦労しまして。普段は水溶性なんですがタップ加工の時だけ機械の扉を開けて「ステンコロリン」的な油をぶっかけて1箇所ずつ対応していました。これが本当に面倒で笑
      ニッケル手間かかる素材だわ、と痛感した瞬間でした泣

  2. 切屑厚みがある限界を超えると切屑の形態が変わります。
    切屑が厚くならないように削れば、普通の流れ型の切屑が出るようになります。
    あとは溶着対策をしっかりすれば工具もそんなに消耗しないかと。

    元三菱マテリアルの狩野先生は、難削材を攻略するカギは工具選定だと仰っていますので、工具の選定も勿論重要ですが。

    1. antecさん、コメントありがとうございます
      なるほど切り屑の形状にも注意しないといけないのですね。
      溶着は本当怖くて、高い刃物掛けるのが恐ろしくて恐怖症になっていました笑

      狩野先生に納得ですね。ことごとく多くの刃物を失いました泣
      その分、ノウハウめっちゃ得れたので良しとしなくちゃ、と涙目で思ってます。

      普通のドリル加工でも黒ドリルがすぐ欠けて困りました。
      結局、切り屑に挟まったりしてたんだろうな、とわかったのですがそれでもなかなか解決方法を見つけれなくって。
      右往左往しながら叫びなら嘆きながらの加工だったみたいです。それでも形にしてくれて本当良かったです。いい経験でした。

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